看護師が活躍できる場所は病院やクリニックといった医療関係だけではなく、身近にもたくさん存在する。
実はテーマパークも看護師の活躍の場の1つだ。
テーマパークの救護室では、アトラクションで遊んでいる最中に怪我をしたり、長い行列に並んでいて体調を崩したりする人などの応急処置を行う。
また、どのアトラクションで怪我をしたのか、なぜ体調不良を起こしたのかについて詳しいデータを記録することも看護師の仕事だ。
だが、医師がいない救護室では看護師の考えだけで薬の提供ができないため、持病がある患者や、症状が重い場合は近隣のクリニックや病院を案内する必要がある。

救護室以外に、旅行会社でも看護師は活躍できる。
ツアーナースと呼ばれる職種で、個人や団体のツアーや修学旅行などに同行して、旅行者の健康管理や咄嗟の応急処置、さらには救急車で搬送される時の付き添いを行う。
特に、持病があったり症状が危険な状態にある場合には、患者の容態を細かくチェックして、消防士や医師に詳しい状況を説明するという重要な役目も担っている。

ツアーナースとして活躍したい看護師は、出発する前に持ち物を確認することが大切だ。
消毒液や包帯だけではなく、体温計や聴診器も持っているとより患者の状態が理解できるだろう。
また、参加者の名前や持病、アレルギーの有無などできるだけ細かい情報をメモしておく必要もある。
メモを残しておくことで、いつ誰が体調を崩したといった必要な情報がすぐにわかり対処することが可能となるだろう。

このように、テーマパークの来館者や旅行者が安心・安全に現地で過ごせるようにサポートするといった看護の仕事もある。